カメラを趣味にしてると、友人の結婚式で写真撮影を頼まれることがあります。
趣味程度でやってる写真も結婚式となると、「はたして、自分で良いのだろうか?」とちょっと考えてしまいます。
と言うか、希望通り撮れるか?と心配になった経験はありませんか?
挙式は、会場により制約があり、厳しい面もありますが、披露宴に入れば、友人ならではのベストショットを撮ることができます。
ただし、別にプロカメラマンを頼んでのであれば、多少気が楽ですが、費用節約のために頼まれる場合は、事前に、できること、できないことをはっきりと新郎、新婦に伝えておきましょう!
あとはコツさえ掴めば、ある程度の見栄えの良い写真を撮ることができます。
今回は、おもに結婚式の披露宴で写真を撮るコツを紹介いたします。
なお、使用するカメラは一眼レフで外付けストロボ装着を前提としています。
モード設定は露出優先(canonの場合はAv)でもプログラムオートでも構いません。
使用するレンズにもよりますが、自分の慣れている設定でいいでしょう。
挙式を撮る前にやるべきこと
小学生が見てもわかる写真を目指しましょう!(冗談でなく)
それでは撮影ポイントを紹介していきます。
会場の外形
結婚式場の外形を数ショット抑えておきます。
晴天の場合は青空を入れての外形。あいにくの雨の場合は「当日は雨」とわかる木の葉から滴るしずくとかを撮っておくといいですね。
このようなカットがあると当日の様子を思い出すことができます。
受付まわり
ウェルカムボード、二人の思い出の物があればそれぞれアップで撮り、最後に受付全体を抑えます。
それぞれ小物を撮ることを物撮り(ブツ撮り)と言います。
メイクルーム
入れるかどうかわかりませんが、可能であれば新婦のメイクシーンは撮りたいところです。
プライダルカメラマンは必ず撮ります。
リハーサル
挙式のリハを行う会場が結構ありますので、その様子をカメラに抑えます。
それと同時に挙式の流れを覚えておきます。
大体の会場は式次第がそれぞれ席に置いてありますのでチェックしましょう。
親族紹介
リハが終わると親族紹介がありますので撮れるようでしたら、撮っておきましょう。
郎新婦二人のカット、新郎側が紹介しているカット、新婦側の紹介カット、広角で全体、と少なくても4,5カットは撮ります。
挙式撮影
挙式には、教会式、神前式、人前式等がありますが、今回は教会式の場合を例にとって説明します。
撮影ポイント
- ゲストの人が式場に入る様子を数カット撮ります。
- 教会に入ってその教会の雰囲気を広角で数カット撮ります。
- 式が始まるのを待つゲストのカットを4,5枚。
- 牧師に続いて新郎入場のカット。
- 新婦が父と入場します。ここは見逃せません。
- 新婦母にてベールダウンのカット。
- 新婦父とバージンロードを歩くカット。
- 父から新郎へバトンタッチ!ここは狙い目です。
- 賛美歌→後ろ姿(しか撮れないでしょう)
- 誓約→後ろ姿(しか撮れないでしょう)
- 指輪交換→ふたりが向かい合うので、シャッターチャンスです。
- ベールアップからキス→ベールアップは連射で。キスは画角変えて!
- 誓約書にサイン→サインしている手元を撮りたいところです。
広角で雰囲気を撮るのも忘れずに。 - 退場→「ホッ!」としている表情を狙います。歩いてくるのでピンぼけに注意です!
ここでフラワーシャワーをやる会場もありますので、事前に確認しておきましょう。
フラワーシャワー、ブーケトス
フラワーシャワーはどのような雰囲気なのか?わかるように広角で全体を撮っておきます。
あとはフラワーをアップで撮ります。
ウェディングベルがあれば見逃さないで撮っておきましょう。
どのシーンでも言えることですが、アップを狙って撮るよりも、ある程度引いた画角でとっておけば、後でトリミングできますので無理をしてシャッターチャンスを逃さないようにしてください。
ブーケトスは迷わず連写で撮っておきましょう。
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披露宴撮影
披露宴会場の中では、まずひな壇、キャンドルタワー、テーブルにセットされたグラス等のブツ撮り。
続いて、テーブルに着いたゲストを数カット撮りましょう。
入場
MCの合図と共にドアが開き、新郎新婦が入場します。
入り口で一旦止まり一礼しますので、このシーンを撮ります。
あとは各テーブルの間を歩いて、ひな壇まで進んでいきますので被写体に合わせてシャッターを切ります。
ウェルカムスピーチ
ここはひな壇でお二人とも止まっているので撮りやすいでしょう。
主賓挨拶
新郎側、新婦側、撮り方は一緒です。
バストショット、フルショット、は抑えたいところです。
祝辞を聞いてる新郎新婦も忘れずに!
できれば主賓と新郎新婦が入る画角も撮りたいですね。
乾杯
ここは全員起立するので先に前に移動し、グラスに次ぐシャンペンのカットを撮りましょう!
「乾杯!」と発声し、グラスを上げた瞬間のカットと新郎、新婦にグラスを合わせてもらいグラスのカットとお二人を入れてのカットは必須です。
歓談
ここで自分の席について一休みしましょう。(笑)
休まなくても良いのなら、皆さんが新郎新婦へお杓子しに来ていると思いますのでその様子を収めます。
ケーキカット
ケーキにナイフが入ったところ(アップで)
引いてケーキ、お二人が入ったカット。
その二人を撮っているゲストの様子。(新郎新婦の後方から)
ファーストバイト
新郎から新婦へのカットはあまりアップにしないほうが無難です。
逆に新郎へのファーストバイトはアップで撮りましょう!
新婦お色直し退場
最近ではサプライズで指名した方と退場するケースが多いです。
新婦の脇に並んだ時の表情は見逃せません。
退場後にサプライズの人と一緒に写真に収めます。
新郎お色直し
新郎もサプライズありの場合は、新婦と同じように撮ります。
お色直し再入場
新婦はカラードレスに着替えての入場になります。
ドアの外で新郎新婦を待ち、入場シーンはおふたりの後ろ姿を撮るとメリハリがつきますのでおすすめです。
余興
余興はアップと引き(広角)を入り混ぜて撮っておきましょう。
あとはそれを見ているゲストも忘れずに撮ります。
新郎新婦は自分たちだけでなく、ゲストの写真も欲しいものです。
キャンドルサービス
キャンドルサービスとかの演出が入る場合が多いです。
キャンドル、二人が入る画角、ゲスト表情等のカットを撮りましょう。
メインキャンドルの場合は点火した瞬間を狙います。
なお、新郎新婦どちらかが目をつぶってしまう場合があります。できれば2,3枚連写で撮っておきましょう。
新婦お手紙
お手紙を読んでるふたりのカット、新婦アップ、手紙を持ってる手元のアップ、聞いてる両親の表情を抑えます。
読み終えると、両親に渡すプレゼントを持って両親の元へ進むカットを忘れずに!
花束贈呈
新婦側に重点を置いて撮影します。二人のカットだけでなく、ここでは両親の表情を見ながら、注意してシャッターを切ります。
両家代表(新郎父)謝辞
バストアップ、フルショットを抑えます。
一般に、新郎の母は1日を通してカット数も少なくなりがちですので、この時にしっかり撮りましょう。
新郎謝辞
新郎アップ、新郎、新婦ツーショットを撮りましょう。
お開き退場
ご両家両親、新郎新婦の6人が収まるカットは必須です!
エンドロール
上映しているスクリーン、それを見ているゲストの表情を数カット。
お見送り
新郎新婦、両親が整列している様子、ゲストへ渡すバスケット等に入ったプチギフトを数カット。
新郎、新婦が両親がゲストをお見送りしてるとわかる広角気味のカット。
それぞれの両親、新郎新婦のカット。
これでおしまいです!
撮影終了後
1日撮影して、トータル800から1000枚くらいになったかと思います。
RAWで撮影したのなら現像してjpegにし、DVDに入れておふたりに渡しましょう。
その際は、インデックスも添付して渡すと親切です。
また最近ではネットを利用し、手軽に安くフォトアルバムが作成できますので、DVDとフォトブックをプレゼントしたりもします。
撮影ポイントをざっと駆け足で紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
まだまだ紹介しきれないところが多くありますが・・・
丸1日撮影するのは大変なことです。
披露宴に入れば割と自由に動き回れるのでぜひいいショットを撮って下さい。
最後にフォトブックを作れるところ紹介します。
ココアル
http://cocoal.jp/
フォトブック
http://f-photobook.jp/
フォトレボ
http://www.photorevo.net/
フォトバック
http://www.photoback.jp/
マイブック
http://www.mybook.co.jp/lp/
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