肝臓は「沈黙の臓器」と言われるくらい自覚症状がありません。そのため発見が遅れ、手遅れになるケースも多くあります。
肝臓病は、「急性肝炎」「慢性肝炎」「肝硬変」「脂肪肝」等、いろいろな種類があります。その中でも今回は急性肝炎の人が、食事でどのようなことに注意すべきかを紹介します。
急性肝炎?急性アルコール性肝炎?
よく間違えるのが急性アルコール性肝炎と急性肝炎。これは似て非なるものです。急性アルコール性肝炎なのか、急性肝炎なのか?まず違いを覚えておきましょう。
急性アルコール性肝炎とは
大量の飲酒により肝臓はアルコールの処理に追いつかず肝細胞が破壊されます。それでも飲酒を続けていると「アルコール性肝硬変」になり命を縮める結果になりかねません。
お酒好きに肝硬変が多いのはこのようなことからです。
急性肝炎とは
肝炎ウィルスによる感染症をいいます。感染ウィルスはA型、B型、C型、D型、E型と現在5種類が確認されています。では、これらのウィルスにはどのようにして感染するのでしょうか?
A型及びE型は水などの飲料や、食べ物を通して感染します。他のB型、C型、D型は血液や体液を通し体内に侵入します。
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肝炎の食事で注意することとは
急性肝炎と言っても、食欲不振や吐き気などがある「極期」と病状が回復しつつある「回復期」とでは食事が変わってきます。
極期のときは食欲もなく倦怠感もあるので、糖類やビタミンを摂ったほうがいいです。米が喉を通らない場合はおかゆにしたり、パンを食べたりするのがいいでしょう。
回復期の時は食欲も出てきますので高タンパク(魚、豆類、卵類)、高ビタミン(ブロッコリー、レモン、いも)のものを摂るようにします。
高タンパク質の中には動物性と植物性がありますが、動物性を多く摂ると悪玉コレステロールが増えますので、植物性のものを摂るように心がけましょう。
参考までに急性肝炎の人が食べいいものと、食べてはいけないものを挙げておきます。
食べていいもの
牛、豚レバー、鶏ひな肉、卵、しじみ、ヒラメ アジ、マグロ赤身、さけ、マス、アワビ、サザエ、 牛乳、チーズ、豆製品、豆腐、、納豆、セロリ、 レモン、トマト、しいたけ、ニラ、ホウレン草、 かぼちゃ、玉ねぎ、キャベツ 等 |
食べてはいけないもの
刺激がある食べ物、お酒類(日本酒・ビール等アルコール類)、コーヒー、ココア、天ぷら、フライ物、加工品、清涼飲料水、塩辛 等 |
まとめ
肝炎には「急性アルコール性肝炎」と「急性肝炎」の2種類ある。
食事で注意することは、極期と回復期により違ってくる。
食べていいもの、悪いものを理解して食生活に注意する。
いかがでしたでしょうか?今回は急性肝炎の食事で注意することを書いてみました。
急性肝炎は、治らない病気ではありません。自然に治ってしまう場合もあります。しかし日常生活での食事に注意を払うことが大切なのはいうまでもありません。
1日も早く健康な体に戻るといいですね。
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